国立大学法人 東京工業大学

留学生が自発的にキャリアデザインできるような仕組みを作ります

東京工業大学の「アジア人財資金構想」の役割


東京工業大学では、アジア人財資金構想オフィスを新たに設置し、プログラム参加留学生の教育およびキャリア形成を支援しています。また、本事業のテーマを「グローバル環境下での優秀な留学生人材の発掘・育成・支援事業」と3つの柱を立てて、本学が持つアジアネットワークを一層強化することを目指しています。


留学生はそれぞれの専攻分野に加えて、企業ニーズに即した産学連携特論・日本語教育・インターンシップ教育等の実践的なプログラムを履修し、これと同時にコーディネーターによる就職活動支援が受けられます。

“ものつくり”の心を伝えるカリキュラム


カリキュラムの狙いは、開発・設計・企画・研究までをカバーできる人材育成です。そのために、日本の生産技術の根幹であるマーケットインや摺り合わせ型の“ものつくり”の理念と実際を学ぶ講義「産学連携特論」を開講しています。


東京工業大学には機械・電気・金属・化学・情報工学などさまざまな分野があり、卒業生には、専門分野で非常に高度な専門知識と技能を要求されます。一方で“ものつくり”にはこうした分野を横断的に捉えて、総合化する視点も必要であることから、産学連携実習では、専攻外の分野の機器操作から結果の解析、さらに日本語で報告するという一連の流れをも学びます。


日本語教育やインターンシップについても同様に、東京工業大学の特色を前面に出したカリキュラムをくんでいます。日本語教育は「技術日本語」というタイトルで、留学生が技術者・研究者として日本社会に加わった時に必要とされる能力、基礎知識、考え抜く力を身につけられるような語学教育を行っています。

優良な企業の情報を伝える


就職支援活動は、本事業の要とも言えるプログラムですが、出来るだけきめ細かく企業情報や業界の仕組みを教えることに注力しています。


日本の工業生産品は原材料を仕入れる商社からアセンブリ(組み立て)業者まで、大小さまざまな業者が競争・協調しながらものつくりの現場を支えています。しかし留学生の興味はどうしても大手のメーカーや名前の知られた有名企業に集中しがちです。


そこで一般に有名ではないが、業界内では確固とした技術と信用力を持つ会社、例えば計測器メーカーや部品メーカーなどを紹介し、こうした企業の重要性を理解させるとともに、高度外国人材を欲しがる企業とのマッチングを図っています。それが留学生のための企業説明会「キャリアトーク」です。

キャリアトーク ―東工大留学生向けの企業説明会

アジア人財資金構想オフィスでは、プログラム参加留学生に対して様々な就職支援を行っています。その一つに東京工業大学で行っている独自の留学生向け企業説明会“キャリアトーク”に参加させています。


今年の4月で4回目を迎えた“キャリアトーク”には、日本企業に関心のある留学生110名、東京工業大学留学生の採用に関心を持つ企業19社が参加しました。


多くの日本企業は日本人と留学生との間に「採用上の区別はない」といいますが、そこには暗に「日本人学生が来れば、優先して日本人を採用する」という本音も見え隠れします。これを知らずに多くの留学生は受験‐失敗を繰り返し、企業への不信感、ひいては日本に対する不信感を持つようになります。


そこで“キャリアトーク”に加えて「外国人留学生のための就職ハンドブック」を作成し、アジア人財資金構想オフィスとして支援の強化を図っています。

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