国立大学法人 東京大学

高まる知財の重要性と技術経営の専門家育成

グローバルビジネス


企業の全体戦略、事業投資、戦略アライアンス、マーケティングといった項目を重点的に学び、かつここにグローバルな視点を取り入れてゆくのが本講義の狙いです。講義には協力企業の内から主に商社と意見交換を行いながら、授業に対するニーズの聴取やコンテンツ開発を行いました。


現在、商社では資源取引に過剰な依存をしている収益構造となっていることから、海外での新規事業立ち上げや戦略投資などを通して、長期的な収益事業の発掘が課題となっています。しかしながらMOTをベースにした人材育成の具体案はいまだ確立されておらず、そのような背景の中で新規事業開発に取り組むための課題設定能力や論理的思考能力、コミュニケーション能力など基礎的な能力開発が重要であるとの認識がなされています。

アジア研究開発マネジメント


日本企業のアジアを対象とした研究開発マネジメントを理解するうえで、日本企業の研究開発マネジメントの特徴、拠点進出の目的に応じたマネジメントの相違点、具体的な業務など全体的な状況に関する講義を行います。


複数の企業にニーズの把握のためのインタビューを行った所、1. 先端研究開発 2. 研究開発の効率化 3. 現地市場向け研究開発 4. 基礎研究から生産・販売までの事業形勢、などのニーズがあることが判明しました。


しかしながら上記の事業計画を実行に移すまでには日本側の研究機関と現地側の研究機関の意思疎通の円滑化や、中核人材の定着などの問題があることも同時に判明しています。


そこでアジアの研究開発マネジメントについて、1. グローバル化やアジアの拠点の意義に関する概論 2. 効率化 2. 事業戦略との一体化 4. 日本の企業特有の課題などをモジュール化して講義・ケース・演習・討論を組合せ、授業を構成しています。

国際知的財産マネジメント


本講義では各種知的財産制度の国際的な仕組みを理解し、実際のビジネスではどのような対処が求められるか、講義やケーススタディ、企業や知財の専門家などからの講義を通じて理解を深めます。


企業の国際化により知財管理の重要性は高まっており、企業は防衛的な視点から管理体制を強化しています。一方で防衛型の知財管理に加えて、オープンイノベーションに対応したライセンスの取引や、特許オークションやネット上での技術調達など、さまざまな形での知財取引が出現しています。


これに加えて情報技術分野での特許技術の共有、アジアの知的資源の有効活用など動きも出現しており、ビジネスシーンの知財関連の動向は今後ますます活発化する勢いを見せています。


アジア技術経営プログラムでは、留学生に対して日本の産業の従来型の防衛的知財管理の知見を与えることに加えて、これらの新しいグローバルな知財環境変化に対応するための基礎力の養成、ならびに知財市場の活用、紛争解決などに力点を置いたプログラムを実施しています。

ビジネス日本語・日本ビジネス

日本企業で日本人と一緒に仕事を進めてゆく上で円滑なコミュニケーションをとるために必要な背景知識、慣習を知り、状況に応じて使い分ける語学力の習得を目指します。


基本的な日本語(語彙・助詞・敬語)のブラッシュアップをするとともに、入社後の人間関係を念頭においた言葉の使い分け、仕事のプロセスと場面ごとの言葉遣いを学ばせています。教材は新聞やテレビ番組などを活用して、一般社会人としての社会常識を養う機会も設けています。

インターンシップ・就職支援

インターンシップについては実施後に学生の印象を聞いたところ概ね良好でしたが、「会社説明との違いが分からなかった」「実務を経験したかった」「社員と個別に懇談したかった」等の声が聞こえてきており、実施企業での業務への接触方法や社内でのコミュニケーションなどで改善の余地が見つかりました。また留学生からの要望として、これをふまえて留学生と企業にとってより満足感の高いプログラムの内容へと発展させていく予定です。


就職支援については、キャリア相談を中心とした個別相談を主軸に支援を進めています。また日本語・日本ビジネスの授業とも連動させて必要な知識を補うとともに、企業に対して専門科目である技術経営がどのようにアプローチできるかといった進路指導も順次行います。

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