国立大学法人 金沢大学

機械・メカトロ系、IT・電子系、創薬・分析系、物質化学系、社会環境基盤系など
北陸の産業拠点を担う人材を育成する

日本の労働力需給の推計によると、専門的・技術的職業に就く人の数は減少の一途をたどり、現在の大学生や若者の勤労意欲を考えると、日本のものづくり産業を支える質の高い研究者や技術者の確保が困難になると予想されます。加えて、製造業の中でも機械やメカトロ、創薬などの分野は北陸地域の主要産業と位置付けられており、優れた研究者・技術者の養成・確保は急を要する課題といえます。そこで金沢大学を中心としたコンソーシアムは本プログラムを立ち上げるにあたり、上記の分野において優秀な才能を持つ留学生をアジア各国から招き、北陸を中心とする企業で活躍することを念頭においた、専門知識と日本語が堪能な高度職業技術者を育成します。


専門教育では修士課程の専門科目を中心に、地域企業概論や地域企業研究などの産学連携科目や企業技術研修、企業ビジネス研修のインターンシップ科目を実施し、専門知識と技術開発、MOTの基礎知識を備えた高度職業技術者の育成を目指します。

長期に及ぶインターンシップと地元企業との一体感

平成17年度より文部科学省の委託事業として「派遣型高度人材育成協同プラン(派遣型長期インターンシッフ)」を実施しています。本プログラムのインターンシップ事業はこの事業と連携して行う事で、事業計画の立案を効率よく行っています。


具体的には自然科学研究科の博士前期課程の学生を対象に、卒業生が勤める企業と連携して、事前・事後の研修を含む12週間のインターンシップの実施が主な取り組みにな ります。プロジェクト企画委員のメンバーがコンソーシアム参加企業を訪問し、企業の総務担当者や技術担当者と意見交換を行うことで、産業ニーズの把握をすることができま した。この他にも、北陸地方の伝統産業の工場見学や体験授業などを通じて、留学生に有形・無形の金沢の魅力を体験させる「いしかわ金沢学」も必修単位として実施してい ます。平成19年度は一泊の日程で輪島塗の体験授業を行い、普段の生活ではあまり触れる事の無い日本の伝統文化に触れる機会をもたせました。


多角的な視点から日本文化に触れる事で地元企業への就業意識を高め、定着率の向上や企業文化、ものづくりの精神の理解の一助になる事を狙いとしています。

海外拠点の設置やTV会議システムを使いリクルーティング活動に注力

優秀な人材を確保するために、プログラム受講生の採用については本学と協定を結ぶアジアの各大学から推薦のある学生に限定して募集をしております。また指定校からの推薦にとどまらず、将来の発展を見越して中国、タイ、ベトナム、韓国、インドネシアなどアジア7拠点に入試対策事務所の設置を予定し、説明会の実施や各国語のパンフレット制作、ホームページなどによって広報活動を展開しています。また入試についても、インターネットTV会議システム形式を用いて面接試験を行ったり、現地にプロジェクトのメンバーを派遣して筆記試験を実施するなど、リクルーティングの活性化にも力を注いでいます。

短期集中型ビジネス日本語教育で語学力の底上げを図る

当コンソーシアムならではの特徴として、ビジネス日本語の短期集中型研修があげられます。これは春と夏の休暇中にビジネス日本語の特訓を行う事で、授業期間中のスケジューリングの負担軽減と、短期集中型の特訓による教育効果を狙うものです。


一般日本語の授業はふだんの授業期間中に行い、語学力のレベルアップを図っています。しかしある程度まで上達した中級レベルの学生、特に中国・韓国など漢字圏出身の学生は、日本語の習得は早いものの、細かい文法の取りこぼしのないように共通カリキュラムマネージメントセンターの教材を活用してビジネス文書作成や技術報告書、日本語によるプレゼンテーションなどを徹底的に訓練し、中級から上級への壁を乗り越えられるよう、短期集中で特訓を行います。

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