国立大学法人 名古屋工業大学

産学連携プログラム

名古屋工業大学が事前に本プロジェクト参加予定企業からヒアリングした「留学生に対する人材としてのニーズ」の最も大きなものは、各企業の「現地拠点の幹部要員として活躍できる人材」というものでした。


このようなニーズを踏まえ、本プログラムでは、電気電子、機械、情報、材料などに関する高度な専門能力と共に、自動車関連の幅広い知識、マネジメント能力、現場感覚などを併せ持ったスーパーエンジニアの育成を産学共同で進めることにしました。


具体的には自動車に関する固有技術から技術戦略までを幅広く学ぶ「自動車工学概論」、専門分野について理解を深める「自動車工学各論」、日本的経営を企業現場で学ぶ「企業現場体験プログラム」などを新たに開発し、既存の専門科目と合わせて学習することで、自動車産業界で活躍するための専門知識と実践能力を涵養しています。特に企業現場体験プログラムでは、一線で活躍する企業人を講師として工場での「カイゼン活動」を体験させ、日本のモノづくり精神を全身で学習してもらっています。また、MOT科目や先進的企業の見学、企業経営者による講演、企業技術者による講義などを通して、幹部要員として必要な幅広い経営的視野も併せて獲得することを目指しています。

アジア各国からのリクルーティング体制を整える

留学生の確保は名古屋工業大学国際交流センターが中心になってリクルーティングの体制を整備しています。また、アジアの重点4ヶ国であるタイ、ベトナム、中国、インドを中心に留学フェアを開催し、広く広報活動を行っています。


タイではチュラロンコン大学から優秀な学生を受け入れるため、学長、及び教職員が同校を訪問し協力要請した結果、同校より継続的に学生の推薦を受ける体制が整いました。


中国は上海を代表する復旦大学と交流協定を結び、北京と上海から優秀な学生の推薦を受け入れる体制を整えました。


ベトナムとインドへは、優秀な学生を招聘するために、産学官合同により現地大学を訪問し、広報活動を行いました。このうちベトナムでは、ハノイ工科大学と大学間協定を締結するに至り、当プログラムへの参加者の派遣を含む優秀な学生の交流を進めることを合意し、今年度も学生の推薦を受けています。


また、インドにおいても、従来から交流のあるデリー大学に加え、今回新たにインド工科大学へ訪問して当プログラムのPRと意見交換を行い、自動車産業界のニーズに合わせてインドからの留学生の受け入れ準備を進めています。


留学生の選考に当たっては、1. 日系自動車メーカーが進出しているアジア地区の学生 2. 研究テーマが本構想に合致している 3. 学業成績 4. 日本企業への就職意志などを総合的に勘案し、優秀かつ多様な学生を選抜しています。

製造現場における改善活動体験

経済産業省の産学連携製造中核人材育成事業の一環として行ってきた「工場長養成塾」に留学生を参加させて、自動車産業におけるモノづくりの理念や改善活動を実践体験させる機会を設けました。


「工場長養成塾」は生産現場の管理・改善にリーダーシップを発揮できるような体験型学習として、過去2年にわたり行われてきており、すでに自立化した事業として運営されています。


留学生は「工場長養成塾」に参加することで、大学内の教育や研究だけにとらわれず、日本企業の強みの一つである改善活動を企業の工場長クラスと顔をつき合わせながら学びます。


プログラムでは 1. 事前にモノづくりの基礎教育を受ける 2. 工場で実際に“改善”を学ぶ 3. 事後に改善テーマに沿ったプレゼンテーションを行うなど、技術・知識・言葉を学ぶ上で非常に有意義なプログラムになっています。

日本語・日本ビジネス学習

共通カリキュラムマネジメントセンターの教材を活用しながら、中京地域の中核産業である自動車産業に関係する場面を多く取り入れて、日本語の授業を行っています。


レベル別目的別にグループ分けし、各留学生のニーズに合ったきめ細かな指導を実施しています。カリキュラムは、まず、日本語及びビジネス日本語の基本的なスキルを中心に学び、徐々にテーマ取材型の実践的な日本語学習へと移行するように、設計してあります。学生の主体性を大切にし、刺激し合いながら成長する学びの場を提供するように心がけています。また、日本で働く際に役に立つように、企業関係者や日本で活躍する先輩を招いて、セミナーを実施すると同時に、「モノづくりの精神」を学べるようにメーカー系のミュージアムや工場などの見学も行っています。

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