インターンシップは、留学生に基礎研究だけでなく実用化研究の体験を積ませることで高度な専門性と多様な領域に対応する柔軟性を待った人材を育成する上で非常に重 要なプログラムといえます。また、留学生と受け入れを希望する企業との問でマッチングを図り、就職に向けた相互理解の場を提供することができます。また、本事業では、大学院工学研究科の特色を活かした「研究型インターンシップ」を実施しています。企業側との事前協議の際に、指導教員、専任職員のアドバイスのもとに学生が主体となって研究計画や実施計画の策定・遂行を行い、産業界の求める力を養います。またキャリアアドバイザーと連携して、学生の適正や資質を考慮しつつインターンシップを進めることで、産学の共同研究に結びつけられるような実のあるインターンシップの実施を心がけています。
インターンシップの実施状況

着日している国は中国内陸部・ベトナム・インド・マレーシア
今後は主に中国の北京や上海にある3つの重点大学を中心に、企業担当者も同行するリクルーティング活動を展開します。また沿岸部の発展著しい都市だけでなく、西安、吉林といった中国内陸部からの人材確保と産学連携拠点の形成を考えていく予定です。中国以外にはベトナムやインド、インドネシア、マレーシアなどの国々からも、広く優秀な人材を求めていきます。
しかし歴史的な経緯や言葉の問題も含めて、多くのインド人学生の留学先は欧米諸国が中心で、経営やマネージメント分野へ進む学生が多いのが現状ですが、日系企業のインド進出が進む中で、日本語教育や日本の大学への留学の気運も高まりを見せ始めていることから、今後本プログラムの周知と人材の開拓を行っていく予定です。
リクルーティング

本プログラムはアジアを中心とした諸外国から優秀な留学生の発掘、また留学生が修了後、産業界で世界を舞台に活躍できるための教育と就職支援活動を一連の流れとして行います。留学生の発掘は、アジア各国に京都大学の担当教員、プログラム実施企業の担当者を派遣して積極的なリクルーティングを行っていますが、特に本学とすでに繋がりの深い研究教育交流のあるアジア地区の大学とは、副学長・研究科長をはじめとする教職員や民間から採用した産学連携講義担当教員らを派遣して現地大学トップとの協議による具体的な協力関係を構築し、本プログラムにふさわしい最高レベルの留学生候補者を獲得しています。これまでに訪問した国は南アジアの国が多く、マレーシア・マラヤ大学、タイ・チュラロンコン大学、ベトナム・ハノイ工科大学などがあります。学生の面接をする際に、企業の担当者が入ることで、選考に新たな評価基準が生まれました。加えて、企業側の担当者も同席したことで、日本企業および現地日系企業が学生を受け入れる用意があることを大学側にアピールすることにもつながりました。
ビジネス日本語のオンライン教材を活用 起業論も
留学生が日本企業でその能力や専門性を発揮するには、日本語によるコミュニケーション能力の向上が不可欠です。また日本の文化に対する深い理解を身につけることで、企業の事業推進に対する理解を向上させることができました。こうした観点からこれまでの教育コンテンツを活用して「ビジネス日本語講座」を開講しました。またオプションとして自学自習用のオンライン教材なども用意し、カリキュラム・教材の充実に取り組んでいます。その他にも、京都という地域性を意識した文化に対する造詣を深める講座や、起業に対する知識や専門性を活かすための一般的知識について学ぶアントレプレナー論を必修としています。またICTの最前線を知り、最先端の専門技術と社会を繋ぐメタ技術論の講義も実施しています。
就職支援
技術系大学院生を対象とした工学系企業の就職ガイダンスを開き、およそ50社から人事担当者を招いて業界・企業の求める人材像を伺いました。また平成19年12月よりプログラムに専従するキャリアカウンセラーを教務職員として採用し、本学のキャリアサポートセンターと連携して、プログラムに参加する留学生の就職希望調査、コンサルティング、適性検査などを中心に、メンター的な状況把握に従事しています。
また、平成20年2月中旬から下旬にかけて「留学生のためのキャリアサポートフェア」を行い、各系・専攻単位でプログラム参加留学生と企業のマッチングイベントを行いました。本イベントでは企業側の人事担当者を招いて、本学に在学する留学生の能力・意欲をアピールするとともに、企業側の人材ニーズに関する情報収集にも努めました。

