学校法人 立命館 立命館アジア太平洋大学(APU)

GBLプログラムの背景と目標

APU(立命館アジア太平洋大学)は、大分県、別府市、学校法人立命館の三者の協力により、多文化教育・二言語教育を基本とする国際人材の育成を目的とした大学として平成12年に開学し、(平成20年5月1日現在)104の国・地域から5,450名の学生を受け入れていきました。


これまで日本企業の社会学系学部新卒の留学生を対象とした受け入れの拡大や、本学留学生の日本企業への就職に確実な実績を残してきました。


グローバルビジネスリーダー育成プログラム(GBLP)は、こうした従来の本学における教育活動の成果を基盤に、産業界と一層の連携を深めることで、すばやい企業の人材ニーズの吸い上げや教材コンテンツの開発支援を受けつつ将来のグローバルなビジネスリーダーを育成・輩出することが大きな目標です。

段階的に幅広い教養を養う総合カリキュラム

GBLプログラムに参加する予備段階として、プログラム候補生段階の基礎カリキュラムを用意しています。また正式なプログラム受講生となった後には基礎カリキュラムを発展させた、更に高度なカリキュラムを学ぶ総合的なカリキュラムを用意しました。


基礎過程は、1. 言語教育(日本語初級~上級)2. グローバル教養(科学技術・基礎教養・多文化教養)3. グローバルビジネスリーダー・コア科目の中から選択して、3.4年次の発展編に向けた基礎訓練を行います。


正式にプログラム学生としてプログラムに参加するようになると、1. 言語科目(ビジネス日本語・日本ビジネス)2. グローバルビジネスリーダー・コア科目(国際戦略・マーケティング、会計、MOT、多文化・多様性・地域的リーダーシップなどから一つを選択)3. グローバルビジネスリーダー・セミナー(ビジョン形成、キャリアマネジメント、演習・アクティブラーニング)等といった発展的カリキュラムを受講します。

効果が高いビジネス日本語・日本ビジネス教育

クラス編成では日本語能力が企業の求めるレベルに近い「非常に高い」クラスとあともう一歩の「高い」クラスの2クラスに分けています。学生全体のレベルの底上げを図るには「高い」クラスを上のクラスのレベルに引き上げる必要があります。そこで本年2月に希望者を対象に補習講座を行い、能力アップを図りました。


また、日本語による自己表現能力を高めるため「日本の諺」の解説、「25のビジネス用語」の用法説明を毎週の授業で課して、日本人学生と遜色のない能力を身につけさせています。


おもしろいことに1ターム目は、ビジネス日本語の「日本語」の部分について学び、確実な実力の向上が見られましたが「自分は出来る」と自己評価をしていた学生がさらなる向上の余地を自覚し、むしろ「まだまだ」と評価を変えました。しかし専門科目の授業では、授業の理解力が劇的に深まっているとの評価を担当の教員から得ています。

自己評価を一転させたビジネス日本語と教育

日本語による講義で、留学生が日本企業の実務面を学んだことは、学生の就職後を想定する上でとても有意義なことでした。


内容的には、日本本社とアジア現地法人との経営・運営の違い、信頼獲得につながる生産管理と海外での設計開発といった企業の生の声を聞きながら学習できたことで、より仕事の現場を意識した講義になったのではないかと考えています。


また本プログラムに参加した留学生は、それまでの自己評価を一転させて、ビジネス日本語学習への一層の努力が必要だという認識を持つに至り、結果的に飛躍的な日本語能力の向上をもたらしました。


あえて高すぎる程の言語障壁に触れたことで、もともと彼らが持っていた高い学習能力が刺激され、より高い目標がなされた結果の産物だといえるでしょう。

企業の意識が変わった ―インターンシップ事業

外部のビジネス環境からの刺激を受けた学生の変化は、企業の方々にもよい評価を受けるところとなりました。これは学生にとってだけでなく、企業側にも意識改革をもたらし、高度外国人材がどれだけ企業にとって大きな戦力となるポテンシャルを持っているか、メリットが見えてきたのではないかと思います。


その結果、企業サイドからも「インターンシップの枠を作りましょう」というオファーの声が聞こえ始め、最終的には全ての学生を受け入れる方向で動き出しました。 実施時期や内容の点も含めてまだ煮詰めなくてはならない部分は多いですが、連携企業と話し合いを進めながらアイディアを出し合ってプログラムの実施・開発に努めています。

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