回転ドアやエレベータによる死亡事故など、組込みシステムのバグや故障による事故が頻発しており、産業界から緊急の課題として、組込みシステムの安全性に対する認識と知識を持つ人材の育成が強く要請されています。
このようなニーズを踏まえ、会津大学本プログラムの産学連携専門教育では組込みシステムの基本的な知識とその安全性の理解、リスク分析や機能安全及び関連する国際規格などの系統的専門知識、さらにこれらを実践する上でのプロジェクト管理の知識まで、組込みシステムの安全性に関する一貫体系化したスキルと素養を持つエンジニアの育成を目指しています。
具体的には、「安心・安全な組込みシステムの基礎と実践」、「機能安全システムの基礎と実践」、「プロジェクトマネジメントの基礎と実践」の3科目を新たに開発し、組込みシステム開発に必要な理論や実装技術等の既存科目と合わせて学習することで、たとえ不具合があってもシステムの安全性を確保する専門知識と実践力を涵養しています。特に、組込みシステムの安全性に関する知識のみならず、企業の外部講師による講義や討論会を通じ、企業の実践的な知識を取り入れていることが大きな特徴です。産業界の動向、ニーズに接するとともに、多角的な議論を通じ、企業で活躍する上で必要な知識、スキル、素養のエッセンスを掴むことを狙いにしています。また、調査、発表、議論の時間を設け、社会人、企業人としての基本能力、素養の涵養も行なっています。アジアの多国籍チームにおける発表、議論、ディベート、問題発見や創造的な対策提案力を養うとともに、会津文化を踏襲した「国際IT日新館の宣言」の理解を通じ、社会人、企業人としてのモラルも身につけてもらいます。本プログラムについては大学や企業の第一線で組込みシステムの開発、信頼性、安全性に携わっている専門家の皆様の評価、意見を求め、様々な意見を反映して作成し、プログラムを実施する中でも、専門家の皆様と評価・改善の討論会を行っています。今後とも継続的に評価改善を行いながら、目指す人材の育成を行なう考えです。


