国立大学法人 大阪大学

プログラムの特色

大阪大学では、ものづくり代表企業(10社)に「アジアの優秀な人材」についてヒアリング調査を行ないました。その結果、「アジアの優秀な人材」とは、「アジアに拠点を置いたものづくりを展開できるリーダ」であり、高い倫理観に加えて、1.本社の経営戦略に基づいた現地ものづくり拠点(開発センターや製造工場)作り、2.日本からの円滑な技術移転と早期立ち上げ、3.グローバル化と現地のマーケット情報収集とそれに基づくものづくり企画、4.現地社会との共存共栄を図った企業の持続的発展方策の立案と促進などの役割が担える人物であり、そのような人材を企業が求めていることを得ました。


かかることから、本プログラムの目的は、現地の自然環境や地域の社会文化・経済などを環境と捉え、その地域との共生を図れる技術経営、生産技術、マネジメントなどの知見を持つ高度な専門性と高い倫理観とを持つ人材を育成し、我が国のものづくりの産業競争力強化を図ることにあります。

留学生の受け入れ

留学生のリクルートは、大阪大学の海外拠点であるバンコク教育・研究拠点センター(タイ国)とアジア地域の大学間協定校(中国8校、韓国6校、インドネシア1校、タイ7校、ベトナム2校、フィリピン3校、モンゴル1校、台湾1校)ならびに工学部との学部間協定校(マレーシア1校、フィリピン2校、台湾1校、ベトナム5校)を中心に募集パンフレット配布、ホームページによる募集情報開示や現地説明会を実施し、優秀な学生の留学勧誘を図っています。また、留学生の選考は選考委員会を編成し、書類選考、現地面接、専門試験の3段階で実施しています。

教育方法

カリキュラムの中核には、1.企業技術者による講義や現場での実習などを通して即戦力人材を養成する「産学連携専門教育」、2.日本企業の中でスムーズなコミュニケーションが図れる「ビジネス日本語」、3.根回しや互助精神など、わが国の「企業内文化」の周知と「日本におけるビジネス」を理解する幹部候補生の養成プログラム、4.低環境負荷に向けたものづくりなど、を設定しています。


受け入れた学生は、工学研究科で提供されている専門科目以外に、産業界(コンソーシアム企業)と連携して実施する産学連携専門共通科目を受けます。産学連携専門共通科目は「環境・倫理に関わる科目群」、「日本型ものづくりに関わる科目群」、「マネジメントに関わる科目群」のほか、「ビジネス日本語」や「インターンシップ」で構成されています。産業界からは、株式会社IHI、コマツ、株式会社シャープ、パナソニック株式会社(50音順)がコンソーシアム企業として、株式会社カネカ、サントリー株式会社、三菱重工業株式会社(50音順)はプロジェクト参画企業として、講師の派遣やプログラム開発を行っています。なお、「ビジネス日本語」などについては、学外の語学研修機関の協力を得て日本語教育を実施するとともに、企業への就職後、日本人技術者と高度な専門的討論を行えることを目標にした合宿形式の集中講座も行います。従来の大学院の専門授業に加えて実学重視の教育を実施し、産業界との連携により学生のうちから「企業人として自覚」を促すカリキュラムが本事業の特色です。

事業推進と成果

事業を左に示す。留学生リクルートには連携大学や協定大学のほか、大阪大学グローバルコラボレーションセンターや教育研究海外拠点の協力を得ています。また、産学連携プロジェクト推進委員会(ステアリング委員会)は、自立化を含めた事業全体の推進状況評価を目的に設置しています。


平成20年度に入学した本学1期生の就職状況については、受講者全員が内定(平成21年10月現在)を獲得しており、その内の約7割が当プログラムの企業コンソーシアムから内定を獲得するという順調な成果が得られています。今年(平成21年)入学したばかりの2期生は平成21年9月2日に開催された企業コンソーシアムによる企業戦略説明会に参加し、事業戦略について理解を深めたところです。今後とも産学連携を強化しながら、人材教育に取り組む予定です。

↑ページの先頭に戻る

spacer