国立大学法人 北海道大学

「オンリー・ワンを担う人材育成」

本研究科は、「魅力ある大学院教育」イニシアチブにも選定された「双峰型(π型)」のダブルメジャー教育推進などを通じて、次世代の高度化した産業社会へ柔軟に対応しつつ、進化する先端工学領域に挑戦できる高度な技術を修得した人材を数多く輩出してきました。また、留学生に対しては、コミュニケーションや修学のハンディキャップを最小にするべく English Engineering Education Program コースなどを開設しています。ビジネス日本語の修得などを必須とした「北大フロンティアプログラム」では、このような人材育成の実績・ノウハウを積極的に活用し、道内外の“ものづくり企業”に向けた優秀な外国人留学生の人材育成を目指しています。


内需優先との掛け声も上がっていますが、今後も、北海道から地理的に近い北米や中国東北部、ロシアへの直接的な輸出が期待されます。そのためには、製品開発や研究能力の向上、海外展開産業を中心とした国際競争力の強化を可能にする「オンリーワン」的な発想が不可欠になってくることでしょう。


本プログラムでは、


(1)日本人にない発想と高度な加工技術、生産管理、品質管理、現場改善の技術・ノウハウを身につけ、海外向け製品/海外拠点生産製品の開発能力と現地対応能力を備えた人材

(2)道内企業に加え、我が国のリーディングカンパニーで活躍できる人材


を育成するために、ビジネス日本語・日本ビジネス教育とも協働した産学連携専門教育、充実したインターンシッププログラムを設け、より実践的なスキルを修得可能な教育スキームを展開しています。


満足度の高い産学連携専門教育
日本語習得レベルに対応したビジネス日本語教育

産学連携専門教育プログラムでは、「企業と仕事特論」、「技術マネジメント特論」、「グローバル・マネジメント特論」、「ビジネス総合演習」の4科目を設け、企業の第一線で活躍しているビジネスマンや研修企画マネージャーを講師に迎えて授業を行っています。特に、「ビジネス総合演習」として民間の総合経営研修所(我孫子市)で行った合宿は、現場で培われたノウハウを実体験できる貴重な機会となったようで、各講義に対する留学生の満足度は5点満点中4.2~4.8に達しました。


今年度後期の授業について、講師の方々に引き続き講義を依頼したところ、全員から快諾を得ることができました。留学生に自らのノウハウを伝授したいという講師自身の意欲も感じられるなど、非常に望ましい方向で進んでいるように思います。


多様性の確保のためには非漢字圏からの留学生への対応も必須と考えられます。ビジネス日本語・日本ビジネスプログラムでは、留学生センターの協力を得て初級コースを併設しました。留学生の日本語修得レベルに合わせることは、修学の利便性を図ることに繋がります。また、個々の留学生の進捗に合わせた対応こそが、人材養成の要であると改めて実感しています。


プログラムの今後の展開に向けて

留学生の修学、および就学後の就職活動に向けた不安解消の一環として、留学推進専任コーディネーターを任用し、インターンシップ・就職活動へのサポートも実現させました。また、ビジネス日本語教育では全カリキュラム修了時に、受講者の企画によるプレゼンテーションの発表会とその講評会を実施いたしました。和やかに修了証書の授与も行なわれましたが、コースの今後の課題なども幾つか提起されたことから、今後のスキームアップを図るための機会と円滑なプログラム展開への第一歩になったのではないかと思われます。

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